tv dinner「louder than sheep」
¥1,000
■ アーティスト:tv dinner
■ タイトル:louder than sheep
■ フォーマット:CD
■ レーベル:off you go recordings
■ リリース年:2026年
昨今の積極的な活動から徐々に認知を広めている長野の「off you go recordings」からニューリリース。tv dinnerという名は私も知っていたが(愛知のTHE T.V.DINNERSとは違いますよ)このタイミングで再録復活リリース。
velocityquartersの大森氏がギターで新加入したというのが今作の動きの肝であるように感じるがファジーなギター、飾り気のない朴訥なボーカル、全体通してオルタナ世代には懐かしい音像と雰囲気。全3曲収録だが個人的にはM-3 brightlyがオススメ。しかし長野はベテラン勢がまだまだ元気、off you go recordingsは定期企画を打ってバンバン県外バンドを呼んでますし、tv dinnerも今作で終わらず、次作も...期待して待ちたいです。
【インフォ】
長野のオルタナティブ・シーンで独自の存在感を放っていたtvdinnerが復活。従来のトリオ編成にvelocityquartersの大森氏を迎え、新たな編成で過去楽曲の再録に臨んだ作品である。
80年代末から90年代初頭にかけて隆盛したシューゲイザー/ネオサイケの潮流は、日本のインディペンデント・シーンにも少なからぬ影響を与えた。その文脈においてtvdinnerは、地方都市・長野にありながら同時代的な感覚を備えた稀有な存在だったと言える。
本作で特筆すべきは、大森氏の加入によって実現したツインギター編成だろう。レイヤーを重ねることで生まれる音像の奥行きや、フィードバックを含むギターアンサンブルの立体感は、当時の楽曲に新たな解釈を与えている。単なるノスタルジーや再現に留まらず、現在の視点から楽曲をアップデートすることに成功している点も興味深い。
クリエイション・レーベル周辺のバンド群を想起させる轟音ギターと浮遊感、そして気怠さのなかに確かな芯を宿したボーカル。鬼気迫るリズム隊とのコントラストが生み出す独特の緊張感は、本作においても変わることなくtvdinnerの個性として機能している。長い時間を経た今だからこそ獲得し得た説得力を備えた、意義深い復活作である。
(文 EBI)
Track-List
1.sleeping fish in another side
2.symthe
3.brightly





