■ タイトル：Debacle Path別冊2「ハードコア・パンクの読書 」
■ フォーマット：ZINE
■ レーベル：Gray Window Press
■ リリース年：2024年

ハードコア・パンクの出版レーベル、Gray Window Press が発行する雑誌Debacle Path、別冊第2号。昨年出版された『パンクの系譜学』や『教養としてのパンク・ロック』などを読んだ上で現場のパンクスが経験から対談形式で批評を繰り広げる、Crassの影響の無さもついても言及しており非常に興味深い内容。対談なので意外とすんなり読み進める事が出来ます。書評は『ナース・ウィズ・ウーンド評伝』など

内容
◆パンク本座談会―「現場」からの『パンクの系譜学』批判を中心に
パンクと読書／『教養としてのパンク・ロック』を読む／プロテスト・ミュージックはパンクだけではない／『パンクの系譜学』を読む／『パンクの系譜学』で書かれない「パンク」／「Punk展」に関連して／パンクは清く正しく美しいのか／日本の「ポリティカル・パンク」には興味がない？／名前の呼び方、表記ゆれ、内容の誤り／Crassの影響の“なさ”／二種類の「パンク学者」について／ハードコア・パンクとフィクションの関係
・座談会参加者：久保景（Deformed Existence）、黒杉研而（Deformed Existence）、Closh（Wetnap）、Terroreye（Kaltbruching Acideath）、鈴木智士（Gray Window Press）

◆書評
『ナース・ウィズ・ウーンド評伝　パンク育ちのシュルレアリスト・ミュージック』平山悠著/久保景（Deformed Existence）
『現代手芸考—ものづくりの意味を問い直す』上羽陽子、山崎明子編/楠間あゆ
『蠅男』海野十三著/山路健二（EL ZINE）
『サッカーと愛国』清義明著/鈴木智士

◆続・ハードコア・パンクの歌詞を読む
Amebix/Belief /黒杉研而（Deformed Existence）
―Amebixの歌詞から、首謀者バロンのTau Crossアルバムお蔵入り事件における「変節」を考える

◆読み物
スウェーデンでアナキズムとパンクが出会ったとき/マルクス・ルンドストロム
―創刊100年を超えるアナキスト紙「Brand」を元に、Ebba Grön, MOB 47, Anti-Cimexなどのバンドとスウェーデンのアナキズムの関係を論じたエッセイ

A5判　中綴じ冊子　56ページ
日本語
500円＋税
発売日：2024年8月27日