2020/03/14 11:18


もうすぐリリースされる、elephantの新作「vermilion」に寄せた、私のコメントになります。


本当に大変な時代になってしまったが、リリースされる本作品は紛れもなく

素晴らしい音源でありますので潮流に関係なく手元に置いて欲しいです。


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2020年になってしまった。


「なってしまった」と言うのは90年代の思春期に所謂海外のオルタナティブロックに開眼させられ熱狂してた自分を思うとあれから30年経ったという感慨、と2020年3月にリリースされる「elephant」の新作に対しての幾ばくかの思いの交差である。


まず初めに断っておくが彼らの事を語る時、私はちょっと美味しい酒を飲むが如く饒舌になってしまう。3人編成ながら難解なフレーズの上でも最も簡単に極上のメロディを歌い切るボーカルギター森岡、それに呼応し楽曲をしなやか且つエッジの効いた形に作り上げる職人のようなリズム隊。だが一方で普段は人懐っこい少年のような雰囲気で音楽愛を語る森岡と話をしていると、どうやったらこんなにも複雑でスケールの大きい音楽が作れるのか、不思議に思ってしまう。


人間の可能性は無限と言えども、それを開花させるのは本人と周りの環境次第だったりするので彼らは「山口県」という本州最南端の地で自らの音楽センスを信じ、狸の糞だらけになるという狸小屋スタジオ(仮)でじっくりと純粋培養していたという事なのだろうか。


話を戻そう、冒頭に90年代のオルタナティブロックがどうのこうのと言ったが少なくとも私自身は彼らの鳴らす音にそのエキスをしっかりと感じられるという事だ。それが何層ものフリークスな音楽的フィルターを通り、様々な人との出会いと時間を重ね、想像以上のサウンドが出来上がってしまっている。


私が存在を知ったのは5年前「Youtube」でだった。彼らはまともなホームページすら持ってなく、つまりはネット全盛時代になってなければずっーと狸小屋スタジオに籠もっていたかもしれない。だから時代を経て色々な人に支えられ放つこの素晴らしい作品で、初めて「elephant」を知る人達を本当に羨ましくも思う。もちろん既知であればその驚きは想像を超えること間違いないだろう。


そう2020年に鳴ってしまったのだ。

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