ayutthaya / peelingwards「SPLIT」
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■ アーティスト:ayutthaya / peelingwards
■ タイトル:SPLIT
■ フォーマット:7inch
■ レーベル:Like a Fool Records
■ リリース年:2021年
東京にてオルタナティブを掻き鳴らす2組のオルタナティブ第?世代の現状を切り取ったスプリット!
今作は2020年7月7日の対バンライブでの約束から実現した作品となっており、コロナ禍におけるそれぞれの戸惑いや虚無感が詰まっている。
ayutthayaは憂いある歌声に儚い願いを昇華するようなメロディ、オルタナ過ぎない絶妙なポップセンスに初期Radioheadのようなアウトロに展開していく様は90'世代でもグッとくる。対するpeelingwardsは虚無に対する嘆きをポストハードコアなサウンドで表現、メジャーフィールドでも活躍するメンバーがコアな要素を聴きやすく(良い意味で)まとめているのは流石と思わざるを得ない。各1曲ずつではあるが渾身の楽曲をぜひ!(ダウンロードコードは無い作品です)
“A1: stay / ayutthaya”
あいみょんミーツダイナソーJr.との噂もある、太田美音の凛とした歌声に、ザ ・ベンズ期のレディオへッドを思わせる気怠いサウンドが交わってる1曲。ラストパートではドラマティックな展開が聴きどころのポップ過ぎない名曲!
“B1: ALL GREEN / peelingwards”
1st「CAMELUS」から久しぶりのリリースとなる、漢気ポストハードコアバンド。リズムセクションのメンバーは様々なジャンルのバンドで活動しており、そこからJAWBOX感を得たのか?漢気dischord感たっぷりソリッドフレーズ応酬の疾走感の1曲!
2020年コロナ以降、新しい生活様式に戸惑いを感じ、何かが狂ったような感覚の中であっという間に1年。その中で作られた両者の楽曲を1曲ずつ合わせたスプリットが完成した。
タイトルのないスプリットを通して、それぞれの楽曲は通じていないようで、通じている。
ayutthayaのボーカル太田の儚さと気怠さを併せ持つ歌声に混ざり合うようなギターリフ、ラストパートの生きてるだけでいい、と願いを強く歌いながら、ソリッドなバンドサウンドを展開していく。
一方のpeelingwardsは救われないのはなぜ?と強く嘆きながら、その虚無を歪んだ戦車のような重厚ドラムとポストハードコアサウンドが音の塊となって打ちつける
1990年代のオルタナティブのように聞こえるギターサウンドは、2020年代には過去の音になり存在してないはずが、今も共存してこのスプリットの中に生き続けているような感覚にすら聴こえる。
文 : 猫と町