■ アーティスト：PANICSMILE
■ タイトル：st
■ フォーマット：CD
■ レーベル：Like a Fool Records
■ リリース年：2021年

メロディやリズムに乗ってグルーヴする事を拒むようなアンサンブル、蛇行しまくるリズムセクションの途中にフッと見せる隙間、その先は迷路のような行く末？シン・エヴァンゲリオンは物語りの回収に向かったようだがPANICSMILEはますます聞き手の我々を突き放していくのである。考察を求めるな、あいつらちょっと違うようなぁ、のレベルで語れる音ではありません、ので気をつけて身を委ねてみよう。スマートに発信される情報がカッコいい！とされる世の中であるならば、理解を求めてないこの奇天烈でエモーショナルなミュージックをカッコいいと言わずとなると、何になる？いつまで経っても聴き慣れない、この違和感。そう我々は試されているのである。


【レーベルインフォ】
福岡発ジャパニーズオルタナパンクシーン最重要バンド『PANICSMILE』記念すべき10thアルバムが2021年5月Like a Fool Recordsよりリリース！

2017年以降不動となった Gt/Vo：吉田肇 Gt：中西伸暢(IRIKO) Ba：二宮 友和 (uIIIn、トンカツ/ ex eastern youth、ひょうたん ) Ds：松石ゲルという編成の2枚目。

2020年2月メンバーチェンジ後初、約7年ぶりの9thアルバムをリリース。その勢いをそのままに2020年は日本各地でレコ発等、活発にライブをする予定がほぼキャンセルに。。

そこでPANICSMILEなりに出した答えが、ツアー日程を使った遠隔作曲&レコーディング、そしてそのノリを維持したまま本作は 2020年12月に期間限定で配信版がリリースされている。

住む場所も違う4人が、楽曲案を出し合い、そこに他のメンバーが音を重ねていく。そして、その模様をheadachesoundsのYouTubeで随時アップ。

PANICSMILEらしい不協和音フレーズ、奇天烈アンサンブルは炸裂、プラス今作は二宮と松石からの先行トラックを元に吉田と中西がギターとボーカルを作っていくという楽曲がありPANICSMILE史上一番エモーショナルな要素が詰まっている作品になっているのではないでしょうか。

現状打破、常に変化を求めてきたPANICSMILEにしかないパンクミュージック。ゲストミュージシャンに福岡のSKA★ROCKETS、九州ロッカーズ、建築写真などで活躍するマルチプレーヤー・ナカムラユウスケ(keyboad)、ジャケットデザインも福岡在住のデザイナー・さかもと、ミックスは松石ゲル氏、マスタリングは前作から引き続き、CHIIO、SUMMERMAN、NENGU、ayutthaya等のレコー ディングも手掛けるエンジニア横山令氏が務めている。

Track-List
01.TAISO
02.SLEEP TIME
03.THE WAIT
04.HAVE YOU SEEN THE BRIDGE?
05.MONOCHROME SUNSET
06.MY FUNERAL
07.DRIVE INTO THE SEA
08.UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE
09.LONG DISTANCE LOVE
10.DRUNKEN DANCING AT BAYSIDEPLACE
11.FASTER THAN LIGHT